コラム

2025.10.25

髪の毛は生まれた瞬間死んでいる

こんにちは!名東区、千種区の美容院 mimoza hair の村瀬です。

今回のテーマは髪の毛って「生きてる」の?「死んでる」の?という疑問を解説します。

結論からいうと生まれた瞬間死んでいます。

↑某漫画のこんな感じです。

これ、ちょっとショッキングですが、実は科学的に見ると本当なんです!

髪と一番似ている身体の部分は「爪」と言われていますが、爪は傷ついたり、削れたりしたら自動修復することはないですよね。髪もまったく一緒で治ったりすることはありません。

トリートメントなら治せるんじゃないの?と思うかもしれませんが、治すのではなく痛んだところを栄養で埋めて疑似的に健康な髪にみせている、というのが真実です。

(事実、見た目の艶や手触りはアップします)

いろいろなヘアケアのテレビCMでも「治せる」とは言ってはいけないことになってます。

 

今回は、この「髪の毛は死んでいる」という真実と、それが毎日のヘアケアにどう関係してくるのかを、美容師目線で分かりやすく深堀していきますね!

 

髪が死んでいる理由

髪の毛は「角質化した死んだ細胞」の集まりです!

 

頭皮から外に出ている皆さんの髪の毛、この部分は細胞としてはすでに活動を停止しています。

これが何を意味するかというと…

①切っても痛くない! 髪の毛には神経や血管が通っていません。だから、カットしても痛みを感じないんですね。もし生きていたら、髪を切るたびに激痛が走ってしまいます。

②自己修復能力がない! これが一番重要です!生きた細胞は傷ついても自分で治せますが、髪は一度ダメージ(枝毛、切れ毛など)を負うと、残念ながら元通りには戻りません。

 

じゃあ、全部が死んでるの?いいえ、「根っこ」は生きています!

 

誤解しないでください!髪の毛のすべてが活動を停止しているわけではありません。

髪の毛が作られている「頭皮の中の部分(毛根)」は、しっかりと生きて活動しています。

毛根・毛乳頭・毛母細胞 (頭皮の中)生きている血液から栄養を受け取り、細胞分裂を繰り返して新しい髪の毛を生み出す工場の役割をしています。

つまり、根っこで新しい命が生まれ、押し出された部分が髪の毛として頭や毛を守っている、というイメージです。

 

いかにダメージさせないかが重要

髪は生まれた瞬間死んでいる

だからこそ「予防」と「保護」をしていかにダメージさせないかが重要です。

自宅のヘアケアで予防できることはたくさんあります。一度見直してみてください^^

◇自宅で気をつけること

・適切なシャンプーを選び最小限のダメージでとどめること

・頭皮をマッサージするようにし、髪はゴシゴシ洗わないこと

・髪を濡れたままにしないこと、又、乾かしすぎないこと。

・アイロンなどで熱をあてすぎないこと

・摩擦させないようにオイルを塗ること

・育毛剤で保湿をし、栄養を頭皮にいれること

・紫外線にあたりすぎないようにすること

 

ただ、お客様が自宅できちんとケアしていても美容院での施術で必要以上にダメージさせてしまう場合もあります。これは美容師側が気をつけるべきことです。

◇美容師が気をつけること

・カラーやパーマの際に必要以上にダメージさせないこと

・カラーやパーマの後にアルカリや過酸化水素水をしっかり除去すること。

(残念ながらほとんどの美容院はコストと手間の関係で行っておりません)

・カラーでなくてもマニキュア・ヘナで代用できるのであればそちらをすすめること

・お客様に適切なヘアケアの情報を伝えること

 

わたしたち美容師側も日々、極力お客様の髪を傷つけぬよう細心の注意と、絶え間ぬ勉強が必要です。

どんなことでもいいのでヘアケアや髪の疑問があればなんでも聞いてくださいね。

 

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